前日、束石の柱を立てて計測したので、
デッキの床の地面からの高さが決まりました。
いよいよ、本格的に角材たちとの戦いが始まります。
組み方に最後まで悩む
束柱とウッドデッキフェンスを1本で通したいと思った時、
大引きの組み方はずいぶん悩みました。
雑に書くとこんな感じで考えています。
床板は図の左右の方向に取り付けます。
以前記事にも書いたのですが、
その時に記事に書いた
柱と大引きのこの組み方は現実的ではない気がしてきました。
なぜなら、
実際に大引きを組む手順を考えた時、
先にこの重量級の4mの檜の角材と
5本の柱を組んでからでないと、
短手の大引きと組めないように思えます。
なにしろ、こんな現場ですから、
想像していただきたいのですが、
長手の大引きと5本の柱を先に組んでしまうと、
まず、大きすぎるし、重すぎて簡単には動かせなくなります。
仮にそれを束石の上に設置できたとしても、
そのほぞのようになったところへ、
あとから短手の大引きを大入れするのは無理だと判断しました。
短手の奥の方はほとんど母屋に接していますから、
物理的にも難しいですし、
キツすぎた場合に
ハンマーなどで叩き入れることなどできません。
やるとすれば、仮の束柱を用意するなどして
長手の大引きを短手と先に組むようにするのかもしれません。
(実は仮の束として高さ調整のできる鋼製束を購入しようかと思ったぐらいです)
が、今更それは技術的にも、時間的にも、あまりに自信が持てませんでした。
ですので考えました。🤔 。。。
組み方を変えます。
こうしようと思います。(右図)
基本的には似ていますが、
柱と長手の大引きの関係を逆にしました。
これなら、
先に短手の大引きと柱を固定し、
最後に長手の大引きを横から嵌め込む。
なんとかできそうな気がしてきました。
柱の刻み
では、作業開始。
今日は脚だけでなく、合板を乗せてペケ台を使います。
庭側の3列目の柱の刻み方はこんな感じでいきます。
全部で5本。
角材の太さはちょうど100mm。
昨日、レーザー墨出し器でつけた
基準線から28mm上が束柱の高さです。
束の高さはバラバラですから、 5本の柱は、長さも基準線の位置もバラバラです。 (作業で元の位置が変わらないように注意が必要ですね)
そこに大引きの上に床板を乗せるので
デッキのフェンスの高さはそこからさらに1000mmにします。
つまり、
それぞれの柱の基準線から
(28 + 100 + 42 + 1000)を測って切断すれば5本の柱の高さが揃う計算です。
さて、そんなにうまくいくのでしょうか。。。
鑿と時間に挟まれて
相欠きは仕口の中でもひかるのような初心者向けだと思います。
こんな感じで丸鋸の切り口をたくさん入れるのですが、
この時、鋸の刃の深さはピッタリ50mmは絶対です。
(一番最初に切った時に深さを確認するのが大事ですね)
そして両端の鋸が「肝」です。
丸鋸の刃の厚みを考慮して一つ一つ慎重にやりました。💦
この両端の刃の入れ方で、
きつい相欠きにも、ゆるい相欠きにもなります。
本当はそのさじ加減が難しいところだと思います。
プロの大工さんならどうするのかわかりませんが、
「きつくて入らない」
より、
「多少ゆるくてもビスで落ち着かせれば良い」
作戦に出ました。
なので、ひかるが切った幅は100.5mm〜101mmぐらいです。
妥協点を探る
丸鋸の刃を入れ終わったら
(写真は少し入れ過ぎだと思います。もう少し粗く入れた方がかえって後の作業が楽でした)
金槌などで叩いてあらかた取り除いた後、鑿をつかって削って仕上げていきます。
が、これが時間がかかる作業です。
こちらは15mmの深さの方の欠き込みですが、
まだもう少し丸鋸の刃の先端まで彫れていない状態です。
この辺りでよしとしてしまうか、
もう少し綺麗に仕上げるべきか、
ほとんど鑿は初めてぐらいの素人のひかるです。
ただ、大事なことは彫った面の「水平」だと思います。
指矩を当てながらそこは妥協しませんでした。
(この時、ミニ指矩は大活躍でした)
制限時間のある中で時間と睨めっこしながら、
大引きとの戦いが始まりました。
柱ができた
なんとか5本の柱を切り揃えました。
すでにだいぶ日が傾き始めています。
いよいよ大引きとの戦い
同様にして、母屋側の長手の大引きを刻みます。
今は12月30日のもうすでに夕方です。
どんどん時間がなくなってきました。
だんだん無口になってきます。🙁
疲れも出てきました。胃もまだ本調子ではないです。😩
気持ちの余裕が全くなくなってきました、😣
その証拠に、この日はこの画像が最後の写真になりました。😓
なんとか、今日中にこの大引きの刻みだけは片付けたいところです。