還暦過ぎたエンジニアの挑戦

還暦過ぎても好奇心だけは忘れない エンジニア ひかるです

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朝の散歩でドキマギ

毎朝、早朝の散歩に出かけていると
いろいろなものを目にします。

交通事故にあった、見るも無残な猫やネズミの死骸。
酔っぱらいの仕業か、道路に散乱するガラス瓶の破片。

まあ、気をつけて歩いています。

ペットを散歩に連れて歩いている人もけっこう見かけます。
そういえば、ペットの糞が道路に放置されているのを見かけることは
本当に少なくなりましたね。

今はどうかは知りませんが(違っていたらごめんなさい)、
昔、パリに旅行した時に、
ちょっと裏道に入ると、
ペットの糞がそこいら中にあって、
足の踏み場もないぐらいで、
おしゃれな表通りとは大違いの光景に
えらく幻滅したのを覚えています。

その話だけではありませんが、
日本人の衛生感というものは
世界に誇ってよいと思いますね。

で、いつものように

てくてく恵比寿界隈を散歩していると
道端の電柱の脇に足を曲げて横たわっている人の姿が。

酔っぱらいでしょうかね。
リュックサックを背中につけたままで、
傍にはその人のものだと思われるメガネが転がっています。

その脇を
「夏とはいえ、そんなところで寝るなよ」
と、思いながら、
踏んでしまわないようによけて行き過ぎました。

まだ、車も人もほとんど通らないような時間です。
Hikaru以外に辺りには人影もありません。

ちょっと行き過ぎてから
「しかし、あのメガネは本人が外したというより、
倒れた弾みに外れたのか?」
「寝ころぶにしては舗道に出っ張りすぎだろ」
「そういえば頭は縁石のすぐ近くだったな」
「ピクリともしていなかったし、顔色もなんだか。。。」

いろいろ頭を巡ってきました。

で、30メートルほど行き過ぎてから振り返りました。

さっきとまったく光景が変わっていません。
動きません。
その人はさっき見た様子そのままです。
やはり、辺りを見渡しても誰もいません。

「ま、何もここでHikaruが関わらなくても」
と、変に正当化するように自分に言い聞かせて
「散歩中とはいえ、これから仕事だし」
とさらに都合の良い言い訳も勝手につけ加えて
無視することにしました。

が、
少し歩くうちに 「しかし誰も通らないし、
このまま放っておいて何かの手遅れで死んだりしたら。。。
縁石で頭を打っていたかもしれないし」
とか
「いや、ひょっとしてもう死んでるんじゃ?」
という思いがこみ上げきて
「Hikaruが救急車を呼ぶとか、
警察に連絡するとかしなければいけないんじゃない?」
「助かる命が助からなかったらどうする!!」

もう、
変な正義感が湧いてきちゃいました。
気になります。

で、かれこれ5,60メートルは行ったところで
「もう~」
と半分文句でUターンです。

「俺ってけっこうおせっかい?」
と、引き返しながら、
「警察と救急車はどっち先に連絡すべきだ?」
「ここの場所を伝える自信がない。」
「住所表示はどこだ?」
などと考えながら少し小走りに戻りました。

やはり、ピクリとも動いた気配がないです。
「息してるのか」 そして、
「もしかして冷たかったらどうしよう」
と思いながらも、
勇気をもって
その倒れている人の肩をゆすりました。

「大丈夫ですか?」
って。

そしたら、

眠そうに目を開けて、すっと起き上がりました。
自分の眼鏡をお尻で踏んづけそうになりながら。

「なんだ、生きてるじゃん。
ただの酔っぱらいかよ」

って。。。

車道でもないし、ほっぽらかしてその場を後にしました。

早朝の散歩もいろいろです。

※ 写真はいずれも現場近くのビルですが、この記事の直接の現場ではありません。  

Hikaru